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2014.04.11.FRI
こんにちは☆ バンタンゲームアカデミーです(・∀・)ノ
ゲーム業界フォーラムは、業界の最前線を知ることができるセミナーです。
今日のゲストは、水口哲也氏。
1990年セガ・エンタープライズ入社、情感デザイン研究室室長、セガの開発スタジオUnited Game Artists 代表を経て、2013年にキューエンターテイメント株式会社を共同設立。現在は、水口クリエイティブオフィス(Mizuguchi Creative Office)代表を務めています。
「僕がやってきたことは、もはや過去のものです」
と、いきなり本音で語る水口氏。
「学生時代に、ある本に衝撃を受けました。
マーヴィン・ミンスキーの『The Society of Mind』です。
人間とは何なのか、ということが書かれています。
赤ちゃんを見てください。積み木を積み、くずしてはまた積みますよね。
人間は、創造して破壊する生き物です。
そして、自然と感情が生まれる生き物ですよね?
気付かないうちに、怒ったり、笑ったりしている。
これを読んで、日本だけでなく、言葉をこえて世界中の人間を感動させたいと思いました」
『Sega Rally』(1994)は、実在するラリーカーを使用し、高順位を競うレースゲーム。日本とイタリアの自動車メーカーに交渉して実現。
「ゲームは人と人をつなげる、国境をこえるということを確信しました。僕の基礎は、レースゲームで作られましたね」
「1997年、スイスで40万人の電子系音楽イベントに圧倒されたんです。そこで『Rez』(2001)のアイデアを思いつきました。音楽と一体化する感覚が味わえるシューティングゲームです」
休む間もなく、次のプロジェクトへ。
女性も気軽に遊べるゲームを作ろう、という気持ちで制作したのが『Space channel 5』(1999-2002)。
「女性に、嫌いな女性のタイプを聞いた時に『自分の彼をとりそうな人』と言われたんです。そこで、うららの人格から『男性にこびる』という要素を排除しました。彼女の好きな食べ物や趣味まで細かく設定し、動きに反映させました。キャラクターメイキングとは、人格づくりです」
とキャラクターメイキングの重要性をときます。
全世界で、シリーズ200万本超えセールスを記録したのが『Lumines』(2004)。
音と光の電飾パズルと呼ばれる作品です。
「『LuminesⅡ』の副産物が、元気ロケッツの「Heavenly Star」。
ゲームで使用したいイメージの音楽を探していたんですが、ずっと見つからなくて。結果、自分たちで作ることにしたんです。完成後youtubeにアップすると、DJがクラブで流し、ラジオで流れるようになりました。まさか元アメリカ副大統領のアル・ゴアさんとホログラムでライブをすることになるとは......夢にも思いませんでしたね」
「どうやってクリエイティブを統率していくか。チームビルディングやチームマネジメントは大事です。プロデューサーやディレクターには、大きく分けて2つのタイプがいると思います。
1) 完全に王様となるタイプ
2) クリエイティビティを引き出しながら進めるタイプ
僕は2のタイプですね。メンバー全員がクリエイティブな状態が理想です」
最後に......
「ゲームデザイナーは、人の気持ちに化学反応を起こすマジシャンです。
人間の本質であるwants(欲求や本能)を可視化し、デザインしてください。
面白いことには、かならず理由があります。
未来にどんな面白さを提供できるかを考えてくださいね」
と熱いメッセージを送りました。
水口様、貴重なお話をありがとうございました!!
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