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スクールライフ
2017.03.16.THU
こんにちは★バンタンゲームアカデミーです(・∀・)ノ
今回のスペシャル講演は、
なんと、スタジオカラーのデジタル部から
宮城健様、鈴木貴志様をお招きしました!
スタジオカラーは、言わずと知れた
庵野秀明総監督による『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズを手がける
トップクリエイター集団が在籍するスタジオです。
講演では、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズと、
シアトル国際映画祭で高い評価を受けた『カセットガール』について
どのようにCGを作成しているのかをお話しいただきました!
まずは宮城様の番です。
宮城様は、鈴木様とともに『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズで
キャラクターやメカ、そして『:Q』のカヲルくんが弾いていたピアノなどの
モデルづくりをメインに担当したとのこと。
「ズッキー(鈴木様のこと)と初めてつくった思い出のキャラクターが
『:破』の第7使徒です」と宮城様。
キャラクターは、
エヴァのように設定画がしっかりしている場合もありますが、
デザイン画からモデルを作りながらブラッシュアップしていく
ケースもあり、使徒はそのパターンが多かったそうです。
プロジェクターでは、その制作過程の原画などを
順を追って見せていただきまました!
「庵野もどんどんこだわって作り込んでいくので、
最終的には骨組みから変わってしまいました」と宮城様。
「倒れるとき、『モデルをどう崩せばいいの?』なんて
聞きながらつくったよね?」と鈴木様も当時を振り返ります。
第8使徒にいたっては、庵野総監督の要請で
殲滅される際の表現を何パターンも試行錯誤でつくったそうです。
そのボツ案も一部見せてもらいました!とてもプレミアムです!
3Dだけでなく、2Dの緻密な作業もあります。
エヴァのエントリープラグが海に浮かぶシーンでは、
手描きの作画にエントリープラグの壁面のマークを
一コマ一コマ貼り付けていったそうです。
「手描きだと、どうしても歪んだり、パースが狂ったりするので、
それに合わせて、調節していったんですよ。
エヴァは情報量が多いんです。
画像を止めて見るファンの方もいるので、作り込みがどうしても必要で…」
と鈴木様。
マニアックなファンをうならせるクリエイティブは、
やはり相当の苦労があるようですね!
後半はトークのメインを鈴木様にバトンタッチし、
『カセットガール』について。
世界で高く評価された最前線の3DCGアニメのテクニックを
かなり専門的に教えていただきました。
「足蹴りを下のアングルからカメラで抑えるとき、
足裏が大きく見えるように、胴体を簡単に伸ばすことができます。
角度を変えると、スゴく伸びて見えるのがわかるでしょう?」
と鈴木様。
このほか、迫力の爆発シーンなども、
角度を変えると、意外と平面的に見えることも。
アニメの3DCGは
「どのアングルからどのように見せるか」が重要ということがわかります。
また、あるテクスチャーやモデルを回転させると、
気流に見えたり、水しぶきに見えたりするなど、
すぐに使えるテクニックまで惜しげなく教えていただきました!
講演の最後には学生からの質問タイムも!
カメラ効果の演出について、学生が質問すると、
「どんなモデルをつくったのか」
「どのタイミングで背景を切り替えているのか」
「それを自然に見せるつなぎ方」など、
実際の映像をもとに詳しく解説いただく場面も!
これはすぐに自分の制作に生かせそうです!
このほか、ブログでは伝えきれないほど、
たくさんの現場の話を伺うことができました。
お二人のこだわりや並々ならぬ思いが伝わってくる
激アツな講演に、大、大、大感謝です!
宮城様、鈴木様、
お忙しいところ、長時間にわたり、ありがとうございました!
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