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2017.03.17.FRI
【Vol.19】漫画の印税の仕組み
漫画家の収入の種類
漫画家だけではなく、小説家やアーティストの収入のひとつである「印税」。
漫画家を目指す人だけではなく、“悠々自適な印税暮らし”といったようなイメージで、
その収入形態に憧れる一般人も多いと思います。
印税とはざっくりいうと、印刷された出版物(単行本)にかかる税率分の収入、ということになります。
今回はこの印税について詳しく見ていきたいと思いますが、
その前に漫画家としての収入には、どんな種類があるのか。印税も含めてまとめてみました。
<漫画家のおもな収入>
①原稿料
漫画雑誌に掲載された際の原稿料です。
これは1ページいくらの単価で、掲載ページ数分の報酬がもらえます。
ページ単価は出版社により異なり、大手の出版社のほうが高め、
と言われていますがはっきり明かされたことはあまりないようです。
また売れている作家と新人とでは、単価に差があるところも。
よほど有名な作家でない限り、交渉によってページ単価(ギャラ)が上がったりすることはありません。
印税は作品が単行本として出版されてはじめてもらえる収入になるので、
単行本が出せない期間の収入源はこの原稿料のみ。
たとえばページ単価8千円として、30ページの読み切り作品を描いた場合は単純計算で24万円の収入になります。
30ページ描くのにかかった時間と労力を考えると、たいていの人は少ないと感じるのではないでしょうか。
なので漫画家としてデビューした後は、漫画雑誌で連載を持ち、
なるべくはやく単行本を出すというのが最初の目標になります。
②印税
印刷された出版物(単行本)にかかる税率分の収入のこと。
漫画雑誌で連載できるようになり、ある程度の人気が出ると
ようやく単行本として作品が出版されます。
印税は単行本が出版されて、はじめて入ってくる収入ですので、まず単行本ありきの話になります。
印税の税率はだいたい8%~10%と言われていますが、あくまでも目安です。
出版社や知名度によって様々で、小さな出版社では6%~といったところもあるようです。
連載が長くなれば長くなるほど単行本の出版部数が増え、その分単純に印税も多く入ってきます。
また印税は単行本が売れたその都度入ってくるものではなく、年単位で支払われます。
その年に売れた部数で換算され、だいたい年に1度その金額が作者に振り込まれます。
億単位の年収を稼ぐ超売れっ子作家は、原稿料もさることながら、出版部数×税率で莫大な収入となります。
例えば税率10%で400円の単行本を100万部売れば、4千万円の収入になります。
300万部で1億2千万円になりますね。もちろん税金が引かれますので、
そのままこの金額がもらえる、という話ではありませんがそれにしても途方もない金額です。
③ロイヤリティ
人気作家に限られてくるとは思いますが、漫画のアニメ化、映画化、キャラクターアイテムグッズ販売等による
「著作権使用料」いわゆる「ロイヤリティ収入」も漫画家の収入のうちです。
アニメであれば、アニメ1話でいくら、という計算になります。
さらにおもちゃやゲームのキャラになれば、1個単価×数%のロイヤリティが発生するので、
グッズ等が売れれば売れるほど、収入は大きくなります。
ロイヤリティは漫画を描かなくても、何もしなくても入ってくる収入ですので、
売れっ子作家になればなるほど金額は桁違い。これが夢のロイヤリティ商売というものです。
④広告漫画の収入
こちらは一般的な漫画雑誌連載→単行本出版→印税というケースではなく、
一般企業の商品プロモーション用の漫画として、漫画を描いた場合の収入です。
成果物として漫画を納品し、それが宣伝用のポスターやパンフレット、CM等に使用されます。
納品後、数か月以内に報酬を受け取るかたちになります。
金額は描いた漫画のボリュームや、露出する媒体(テレビなのか雑誌なのか)
知名度によってかなりまちまちです。企業によっても違ってきます。
仕事を受ける前に、金額や契約期間をきちんと確認することが大切です。
2種類の印税
ざっとですが以上4つがプロの漫画家のおもな収入源となります。
ここでは②の印税についてさらに細かく見てみます。
印税には2種類あり、1つは「発行印税」と呼ばれるもの、もう1つは「売上印税」です。
<印税の種類>
①発行印税
「印刷された数」に対して支払われる印税。
売れたかどうかの実売に関係なく支払われますので、作家にとってはより安定した収入になります。
作家にとって有利な内容です。
②売上印税
「売上げた数」に比例して支払われる印税。
こちらは売れた分だけ支払われる印税ですので、
作品を出版しても売れなければ印税は入ってきません。
版元(出版社)は売れた分だけ支払えばいいので、こちらは版元が有利な内容になります。
売上印税の場合は、売れない場合収入になりませんので救済処置として
「初版保証」というような、初版分だけは印税が入ってくる、といった設定が一般的です。
売れるとわかっている人気作家はいいのですが、売れるかどうかわからない無名の新人ともなれば、
売上印税に設定したほうが出版社もリスクが少ないため、
最近では売上印税のパターンも増えてきているようです。
いずれにしても出版社によって設定やルールがあるはずですので、新人のうちは従うしかないのが現状です。
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