アニメ脚本家の仕事について、どのくらいご存じでしょうか。
アニメ脚本家は監督やプロデューサーと相談しながら、アニメのシナリオ、キャラクターの設定、展開を考えるアニメ制作の重要ポストです。

今回はアニメ脚本家の詳しい仕事と平均年収、求められるスキルを解説します。

アニメ脚本家とは

アニメ脚本家とは、アニメ制作の基本となる脚本を執筆する仕事です。
脚本とはストーリーやキャラクターのセリフなどを考え、1つの物語としてまとめていくものです。

アニメ脚本家次第でアニメの成否が決まってしまうほど、非常に重要な役割を担っており、
アニメ監督や構成作家と入念な打ち合わせを行いながら、執筆していきます。
現在は1人ですべてのシナリオを書き上げるケースは少なく、チームで大筋やストーリー展開を考え、シナリオを作り上げていきます。

アニメ脚本家の仕事内容

アニメ脚本家の仕事は、まずプロットと呼ばれるあらすじを作るところからスタートします。
脚本家・アニメ監督・構成作家で話し合い、プロットを書き上げ、そこからストーリー展開、キャラクター設定などを組み上げていきます。

脚本家の仕事は大きく4つに分けることができます。
ストーリーの構成、キャラクターの設定、尺(時間)に合わせた展開、そしてオリジナルアニメの要素やアレンジを組み込むことです。
最近のアニメには小説やマンガを原作にしたものも多く、
アニメ脚本家は原作の世界観を崩さずに多くの人が楽しめるアニメを考えていくスキルが求められます。

アニメ脚本家のやりがいとは

アニメ脚本家のやりがいは、なんといっても視聴者からの反応です。
人気を集めれば、脚本家としての知名度も上がり、多くの人から高い評価を受けることができます。

例えば、数年前に大ヒットした「鬼滅の刃」はアニメから人気が爆発し、原作マンガの売上まで大きく跳ね上がりました。
アニメは多くの人の目に触れることから話題になったときの反響も大きく、アニメ脚本家にとって大きなやりがいと言えるでしょう。

アニメ脚本家の平均年収

アニメ脚本家の年収は、知名度や手がけたアニメの人気などによって大きな差があります。
新人時代は年収200万円以下というケースも多いですが、人気脚本家になれば1000万円を超えることもあります。

アニメ脚本家としての平均年収は300万円程度ですが、自分が携わった作品であれば、作品のグッズやBlu-rayなどの販売から収入を得ることもできます。
手がけた作品次第で年収が飛躍的にアップする、夢のある職業です。

アニメ業界は実力主義

アニメ脚本家はアニメの魅せ方を理解していれば、特別な学歴や経歴がなくても可能な仕事です。
実力さえあれば、たとえ新人でも、人気アニメの脚本を任される可能性があります。

アニメ脚本家に必要なスキル

アニメ脚本家になるにはどのようなスキルが必要になるのか見ていきましょう。

物語の構成力

物語を誰もが納得できるように展開し、観る人をアニメの世界にのめり込ませるように構成する力です。
多くのアニメがあるなか、観る人を引きつけるストーリーを構成できることは重要な要素です。

キャラクター設定を考える能力

物語を展開するには、登場するキャラクター一人ひとりに魅力をもたせ、キャラクター同士の関係に必然性と意外性を持たせなければなりません。
キャラクターが織りなす関係から、セリフに変化が生まれ、ときには対立したり、仲間になったり、物語の中でキャラクターがイキイキと動き出します。

尺を管理する能力

アニメは1話当たりの時間「尺」が決まっています。脚本家はアニメ1話当たりの尺を考慮してストーリーを構成します。
尺を管理する能力は、いろいろなアニメを観ることで身に付くものです。
他の脚本家の作品を鑑賞し、ワンシーンごとの時間や情報量を考えながら観るとよいでしょう。

原作を生かしたアレンジをする能力

アニメの脚本はオリジナル作品でない限りは、小説やマンガなどの原作があるケースがほとんどです。
原作の世界観を生かしつつ、アニメだからできることを考えなければなりません。
大事な要素を削りすぎると、原作のファンに失望される恐れがあります。

原作を深く読み込んだうえで、脚本を書くことが求められます。

アニメ脚本家としてデビューする方法

アニメ脚本家としてデビューするにはどのような道筋があるのでしょうか。
アニメ脚本家デビューに至るまでの方法を解説します。

アニメ制作会社に就職

アニメ制作会社に就職し、現場で働くなかで人脈を作り、経験を積む方法です。
アニメ制作未経験であっても実際の仕事を経験することで、脚本づくりを学んでいきます。
執筆した脚本をアニメ監督や先輩脚本家に読んでもらい、実力が評価されれば仕事のチャンスが生まれるかもしれません。

ただし、自分の担当業務ではない脚本を周りの人に見てもらえる機会は決して多くはないため、
根気強く仕事を続けながらチャンスをうかがう忍耐力が必要不可欠です。

コンクールやコンテストで受賞する

多くの脚本家が、コンクールやコンテストでの受賞をきっかけに仕事を始めています。
受賞によって脚本が注目されれば、その脚本をもとに作品が作られる可能性もあります。

コンクールに応募するなら、アニメ脚本だけでなく、映画・小説・ゲームなど、
いろいろな脚本のコンテストに応募してチャンスをつかんでください。

アニメ専門学校で人脈を広げる

アニメ制作を基本から学びつつ、人脈を広げるならアニメ専門学校がおすすめです。
アニメ専門学校では同じ目標を持つ仲間はもちろん、現役アニメーター、監督などアニメ業界に関わる人たちとつながりを作ることができます。

また、講師が課題を添削してくれるため、自分では考えつかなかった視点やアイデアが生まれるケースもあります。
さらに、専用求人の紹介などもあり、就職サポートが充実しているところも魅力です。

アニメ脚本を上手く書く方法

アニメ脚本を上手く書けるようになるために、実践すべきことを紹介します。

メッセージを常に意識する

アニメにはそれぞれテーマがあり、作者やアニメスタッフが観ている人に対して、何を伝えようとしているのかを意識することが大切です。
挑戦心、冒険心、家族への愛情、仲間との友情、勧善懲悪など、アニメには多くのメッセージが込められています。
アニメを観るときには常に「作者やアニメーターが何を伝えたいのか」を意識すると、脚本づくりにも生かせるようになります。

アニメ1クールから1話毎の展開を考える

アニメの脚本を書く際は、最初から1クールすべてを任されることはほぼありません。
1クール12〜13話のうち、1、2話のみを担当することが通常です。
そうしたケースに対応できるよう、アニメの脚本を考えるときは、1クール全体の流れとともに1話ごとの展開を考えることが重要です。

キャラクターに合う自然なセリフを意識する

脚本家の仕事は、キャラクター一人ひとりに個性を与えることでもあります。
ストーリーが展開していくにつれ、キャラクターがお互いに影響を与え合うシーンも多くなります。

熱心なアニメファンは、登場人物の性格や行動パターンを把握しています。
キャラクターのセリフに納得感、必然性がなければなりません。
脚本を書くときは、キャラクターの個性とセリフが違和感なく一体化するよう意識します。

漫画や小説を自分なりの脚本にしてみる

世の中にはまだアニメになっていない漫画・小説があります。
そうした作品を「アニメ化したらどうなるか」考えてみましょう。
自分なりにアニメ脚本として書き起こし、オリジナル要素を追加するなど、実際に脚本にしてみてください。

アニメ脚本家になるための専門スキルを身に付けるなら専門学校がおすすめ

アニメ脚本家になるには、アニメの知識とスキル、さらに脚本を書き上げるための文章スキルなど、多くが求められます。

そうした専門的なスキルを磨くには、しっかりとした知識と技術をプロから学べる専門学校がおすすめです。
専門学校では漫画や小説の編集担当者などが学生を指導してくれます。
また学校では1人で脚本を書くだけでなく、チームで1つの脚本を作り上げていくプロセスを学び、さらには作品発表の場も設けられています。
日本のアニメは世界でも高い評価を受けており、世界中の人に親しまれています。

アニメ脚本家は多くの人に親しまれる作品を生み出し、アニメだからこそ表現できることを考える仕事でもあります。
デビューするまでの道のりは決して楽なものではありませんが、
アニメが好きなら根気よく学び、専門学校での経験を通して実力を磨いていけるはずです。

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