ゲームシナリオとは、ゲームに欠かせない重要な物語の筋書きで、
映画やドラマのシナリオとは違うゲームならではの特徴があります。

具体的には、どのようにしてゲームシナリオを書いていくのでしょうか?

そこで、今回の記事では、ゲームシナリオが完成するまでの流れや専門用語、
またゲームシナリオの書き方についてを解説します。

ゲームシナリオとは

ゲームの場面構成やキャラクターの台詞・動作などを書いた脚本がゲームシナリオです。

ゲームをドラマティックに盛り上げる重要な要素であるため、
オープニングからエンディングまで、いろいろな展開を視野に入れ、物語を進行させなければなりません。
また、ゲームシナリオは、一般的な映画やドラマなどのシナリオと異なる大きな特徴があります。

具体的にどのような違いがあるのでしょうか?ここからは、ゲームシナリオの代表的な特徴をご紹介します。

特徴①選択肢ごとの展開

ゲームの劇中には、無数の選択肢があります。
ゲームシナリオは、この選択肢の数に応じた展開を考えなければなりません。

ここが、一般的なシナリオと異なるゲームシナリオ最大の特徴です。
プレイヤーが選んだ選択肢によって、台詞や動作などを含む物語の流れが大きく変わるため、
選択肢ごとに明確な違いを出す必要があります。

特徴②立ち絵の指定

立ち絵の指定も、ゲームシナリオを書く際の特徴に挙げられます。
立ち絵とは、ゲームに登場するキャラクターのグラフィックを指し、
基本的に、膝から上のほぼ全身が描かれたものです。

プレイヤーは、画面上に表示された立ち絵の人数や表情などを見ることで、
ゲームの状況を把握することができます。

特徴③SEの指定

SEの指定もゲームシナリオの代表的な特徴です。
SEとはサウンドエフェクトの略でゲーム内に使われる効果音を指し、
ゲーム演出の一環として劇中を盛り上げてくれます。

しかし、プレイヤーが音をオフにしている場合、
必ず画面上にSEの描写(文字表記)をおこなわなければなりません。
具体的には、ドアが開くSEのときは「(効果音:ドアが開く音)ドアの開く音で振り向いた」などと、
違和感なく書くようにします。

ゲームシナリオができるまでの流れ

ここでは、ゲームシナリオができるまでの過程をご紹介します。
企業のゲーム新規開発プロジェクトを例に挙げ、その流れを見ていきましょう。

1)企画の大まかな方向性や開発チームの体制を決める
2)シナリオの担当ライターを決める
3)プランナーの発注を基に、担当ライターがシナリオ制作を開始
4)チームリーダーや監修、シナリオディレクターがシナリオの内容を確認
5)テキスト・収録ボイス・SEの確認
6)プランナーに納品

ゲームシナリオの書き方

ゲームシナリオの書き方

劇中に数多くの分岐点があるゲームは、プレイヤーの選択次第で、
物語の展開が大きく変化することを意識しながら、シナリオを書き進めていかなければなりません。

この点を踏まえ、ここでは、ゲームシナリオの具体的な書き方をご紹介します。

キャラクターの特徴を理解する

ゲームシナリオを書く場合、事前にゲームに登場するキャラクターの特徴を理解し、
その性格や口調を印象付ける物語を構成してください。

同じ題材でも「明るい」「控えめ」「冷静沈着」など、
キャラクターの個性ごとに、考え方や反応、会話の内容や語尾などが変わってくるからです。

物語の大筋を把握する

プロットの作成前に下書きを作り、ある程度物語の流れを把握しておきましょう。
プロットとは、物語の構成やキャラクター設定などを簡潔にまとめたものです。

具体的には、物語の始まりから終わりまで、
ストーリー展開ごとの出来事を数行ほど箇条書きしておくことで、話の大筋を掴むことができます。

プロットを作成する

下書きを基に、本格的なプロットを作成します。
下書きで作った大まかな物語の流れを違和感なくひとつにつなげていくため、
ストーリー展開ごとの出来事をより細かく箇条書きにしていきましょう。

この際のポイントは、プレイヤーが物語の流れを理解できるように、物語を自然に構成することです。

作成したプロットをシナリオに起こす

キャラクターの個性を活かした台詞を意識しながら、プロットをシナリオに書き起こしていきます。
この際、必ずストーリー展開を確認し、台詞の中に入った情報漏れや情報過多に、十分な注意を払ってください。

また、指定された台詞数や自然な会話の流れを守ることも重要なポイントです。

ゲームシナリオで押さえておきたい用語

ゲームシナリオを書く場合、よく使われる専門用語があります。
この用語を覚えておけば、シナリオの打ち合わせや作成などに役立つため、
しっかりと押さえておきましょう。

台詞(せりふ)

キャラクターが話す言葉のことです。
ゲームシナリオでは、台詞のほとんどに文字数や行数の指定があります。

話者(わしゃ)

台詞を話しているキャラクターのことです。

地の文

台詞以外の本文を意味します。
たとえば「彼女が優しくほほえんだ」「部屋の灯りが突然消えた」など、
その場の状況を台詞以外で説明するときなどに使う文章です。

ト書きとも呼ばれています。

シーン

場面単位で物語を進行させるときに使うシステムのことです。
たとえば、物語の導入部分であれば「シーン1・背景:街の中」といいように指定を入れます。

演出

シナリオをゲーム化する段階で必要となる情報です。
背景記号、立ち絵の姿や表情、背景や注釈などになります。
基本的に、ゲームウィンドウへの表示はありません。

ループ

ある特定の場面・日時・状況などが何度も繰り返される状態のことです。
選択肢で好感度が変わるゲームは、選択やリセットをループで繰り返し、
さまざまなストーリー展開やエンディングを楽しむことができます。

スチル

特別な静止画を指しています。
主に、恋愛系ゲームや乙女系ゲームに使われ、好感度が上がる選択肢を選んだあとに表示されるイラストです。

ゲームシナリオには表現力や語彙力が必要

ゲームシナリオは、自分の書いた文章が実際に画面表示される点が最大の特徴です。
それだけに、誰が見ても理解できる「表現力」や「語彙力」が必要になります。
また、ゲームシナリオならではの書き方や専門用語も覚えなければなりません。

本格的にゲームシナリオライターになるには専門学校で学ぶことがおすすめ

プロとして通用するクオリティーの高い脚本を書き上げるためには、
専門的な知識やスキルを習得しなければなりません。
そのためには、やはり専門学校で学ぶことがいちばんでしょう。

専門学校では、個人の技術習得のスピードに合わせて知識を身につけることができるうえ、
講師の添削により、確実に・早くスキルアップすることができます。

同じ夢や目標を持った仲間たちとともに学ぶことで、
技術面はもちろん人としての成長が望めるのも、専門学校の大きな魅力となること間違いなしです。

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自分が思い描く将来像にあわせて、最適なコースを選ぶようにしてください。

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