ゲーム実況にチャレンジしたいと思っている方に向けて、まずはゲーム実況の種類や必要なデバイスをチェックした上で、ゲーム実況のやり方を6つのステップでご紹介します。また初心者が起こしがちな失敗事例とあわせて、注意点を解説。さらにYouTubeやTwitchなどのプラットフォームで再生回数を伸ばすポイントについてもご紹介します。

ゲーム実況の種類

ゲーム実況の種類は、動画投稿とライブ配信の2つがあります。

動画投稿

ゲームを録画して、その動画をYouTubeなどに投稿するスタイルです。動画に字幕をつけたり、編集してテンポよく進めたりできることが魅力。ただしそれらの編集作業には時間がかかります。

ライブ配信

ゲームをプレイしながら、リアルタイムでその様子を配信していくのが、ライブ配信です。編集の必要はありませんが、視聴者と会話しながらゲームを進めていくため、視聴者を飽きさせないようなゲームテクニックや会話力が必要になります。

ゲーム実況ができるデバイス

スマートフォン

もともとゲーム実況といえばPCと言われていました。しかし最近は、スマートフォンでのゲーム実況も増えてきています。ただしスマートフォンで実況できるのは、スマホゲームに限られます。

PC

PCがあれば、PC用ゲームはもちろんスマホゲーム、Playstation用ゲームなど、どんなゲームの実況もできます。さらにスマートフォンより自由度が高くなります。また、3Dグラフィックスによる映像を高精細で映したり、反応の遅れや画面が固まってしまうなどの不具合が起きたりしないよう、お金に余裕があれば性能の高いパーツが搭載されたゲーミングPCの購入も検討してみると良いでしょう。

ゲーム機

ゲーム機自体に実況機能がついているものもあります。例えばPS4にあるシェア機能を使えば、動画投稿とライブ配信のどちらも無料で行えます。

ゲーム実況のやり方を6つのステップで紹介!

ステップ①ゲーム実況をするゲームを決める

まず最初に、実況したいゲームのタイトルを決めます。そのゲーム人口が多いもの、注目されている新作ゲームなどは、それだけ視聴者の目に止まりやすくなります。しかしゲームによって、著作権の関係で実況ができない場合がありますので、ゲーム会社のガイドラインなどを確認しましょう。

ステップ②ゲーム実況を配信・投稿するプラットフォームを決める

ゲーム実況によく使われるプラットフォームに、YouTubeやTwitchなどがあります。それらのどれを使うのか、決めましょう。 それぞれのプラットフォームの詳しい特徴は、この後詳しくご紹介します。

ステップ③配信機材を準備する

実況するゲームとプラットフォームに合わせて、必要な機材を準備します。ライブ配信で自分の顔や声を配信するなら、マイクやカメラが必要になります。

ステップ④実際にゲームをプレイ している様子を録画・配信する

準備が整ったら、いよいよゲームをプレイして、録画・配信します。どんな展開で録画・配信するのか、あらかじめ決めておくといいでしょう。慣れていないなら台本を用意するのも、ひとつの方法です。

ステップ⑤【動画投稿の場合】録画したプレイ動画を必要に応じて編集する

動画投稿の場合は、録画が終わったらその動画の編集作業を行います。わかりやすく字幕やエフェクトを入れたり、単調な場面はカットしたりして、視聴者を飽きさせないように工夫しましょう。

ステップ⑥動画投稿の場合】完成したゲーム実況動画を投稿する

動画の編集が終わったら、その動画を投稿・公開しましょう。最初は、視聴者数が少なく再生数が伸びず挫折しやすいですが、毎日のように継続して投稿していくことで、必ず視聴者がついていくようになるでしょう。

ゲーム実況初心者が起こしがちな失敗事例

ロボットによる音声を実況として入れる

自分の声ではなく機械による声を入れて実況するのは、編集作業がとても大変になります。初心者の方は自分の声だけを入れて動画を作っていく方がおすすめです。

他ユーザーとの会話を入れてしまう

また他のユーザーとのボイスチャットで、他人の声を動画に入れるのも、編集の手間が増えてしまうためおすすめしません。最初は自分の声だけで動画を編集する方が、やりやすいはずです。

ゲーム実況をやる上での注意点

ゲームの著作権を侵害していないかを確認する

ゲームの著作権は、ゲーム会社が持っています。ゲーム実況が可能なものもある一方で、ゲーム実況を禁止しているものもあります。そのような禁止されているゲームの場合、実況すると著作権法違反になりますから、必ずゲーム会社のガイドラインを確認しましょう。

個人情報の取扱いには十分注意する

自分自身や視聴者の個人情報の取り扱いには、十分に注意しましょう。ネット社会の現代では、個人情報はあっという間に広がり、悪用される危険もあります。

ゲームやその他配信者への誹謗中傷をしない

ゲーム自体やその関係者に対する暴言や悪口は、行き過ぎていると誹謗中傷となり、侮辱罪などの問題に発展する可能性があります。ゲーム実況は不特定多数の人が見る可能性があると理解しましょう。

YouTubeやTwitchなどのゲーム実況プラットフォームで再生回数を伸ばすポイント

自分の実況動画を一人でも多くの人に見てもらうためには、どんな工夫をすればいいでしょうか?

動画が見られるゴールデンタイムにアップする

動画が最も多くの人に視聴されるのは、午後7時から11時頃。ですから、ゲーム実況の動画はこの時間帯に投稿するのがベストタイミングです。できるだけ多くの人の目に止まる時間に、投稿しましょう。

投稿タイミングを固定にする

実況動画を投稿するタイミングは、曜日を固定することをおすすめします。毎週決まった曜日に新しい動画が公開されるとわかれば、固定のファンがつきやすくなるうえ、作る方も動画作成のサイクルができます。

見やすい動画の長さ調節する

実況動画には、ベストな長さがあります。長すぎるとつまらないし、短すぎると内容が希薄になり、ファンがつきにくくなります。ゲーム実況の動画の長さは、10分から20分程度を目安にしましょう。

動画のコメント欄から視聴者のニーズをくみ取る

投稿した動画のコメント欄を頻繁に確認して、視聴者の反応を知ることも大切です。どんな反応があったか、次はどんなゲームを行っていけばいいか、アイデアに繋がるかもしれません。

オススメのゲーム実況プラットフォーム

YouTube(ユーチューブ)

利用者数が多く最もメジャーなプラットフォームです。利用者が多い分だけ、多くの人の目にとまる可能性が高くなります。ライブ配信を行う場合は「YouTube Live」機能を使うことになります。Youtube の便利な点は、様々な機能が無料で使える点です。他のサイトでは有料になるような機能が無料で使用できます。ライブ配信後のアーカイブ機能が無制限である点などはその代表例といえるでしょう。

一方で、収益化のハードルが高い点はYouTube動画配信の難点といえます。一番メジャーな広告収入を得るためには、18歳以上であること(もしくは、AdSense経由での支払いに対応可能な18歳以上の法的保護者がいること)やYouTubeが定める広告掲載に適したコンテンツのガイドラインを遵守する必要がありますが、動画の再生数に応じて広告収入が大きく変わるため、多くのユーザーが見たいと思うような魅力的な動画を配信する必要があります。

また、YouTubeの投げ銭システムを利用するには、①チャンネル登録者数が1,000人以上、②公開動画の総再生時間が直近の12ヶ月で4,000時間以上という高いハードルが存在するのです。

Twitch(ツイッチ)

Amazonが提供している配信用プラットフォームです。配信者のほとんどがゲーム配信のために利用しているため、ゲーム配信用の拡張機能が数多く搭載されています。視聴者層もゲーム好きが多い傾向にあります。ゲーム配信を行うのであればおすすめのプラットフォームのひとつです。

Twitchはゲーム実況配信のやりやすさが抜群です。ライブ配信を行う際には、ライブ配信用のソフトをインストールして設定を行う必要がありますが、初期設定がTwitch用になっているものも多いため、設定を省くことができます。収益化という観点でも、Twitchはおすすめです。

Twitchにはパートナーとアフィリエイトという2種類の収益化の方法がありますが、おすすめなのはアフィリエイトです。Youtubeにくらべ収益化ハードルは低いといえます。

ニコ動

日本で人気が高いのがニコニコ動画です。タグ機能やカテゴリ機能が優れているため、動画を見つけてもらいやすい仕組みがあります。また著名コメント機能があるため、視聴者がコメントしやすいという特徴があります。

一方で画質に制限があったり、一般会員の場合には、30分で配信が終了したりとやや使いにくい部分もあります。YouTubeより動画が目に止まりやすく、見てもらいやすい点はニコ動の良い点です。

また、「クリエイター奨励プログラム」と呼ばれるプログラムが用意されており、収益化しやすいことも良い点と言えます。作品をプログラムに登録すると、人気に応じて、クリエイター奨励スコアが付与されます。このスコアを10,000ポイントから、1ポイント1円に換金することができます。

Mirrative(ミラティブ)

Mirrativeは、特殊な機材がなくても、スマートフォンだけでゲーム実況できるプラットフォームです。自分自身の口や、目の動きまで写してくれる アバターを使って配信できるため、顔出しせずに臨場感や親近感をもたせることができます。ミラティブで収益化するためには、「オーブ」と呼ばれるサービス内の報酬を利用します。オーブを、サービス内でアイテムを購入することができるコインに変換したり、現金、ギフトカードに変えることができます。投げ銭の他、ライブ配信をした後の総再生数、コメント数、視聴者数に応じてもオーブは獲得できるので、収益化しやすい点もミラティブの良いところです。

OPENREC.tv(オープンレック)

ゲーム配信に特化したプラットフォームが、OPENREC.tvです。ゲームタイトルで配信を検索できるため、同じゲームを好きな人が集まりやすい特徴があります。ただ他のプラットフォームと比べると、配信者や視聴者数は少なめです。基本的には無料で、視聴もライブ配信も可能ですが、無料会員の制限が他サイトに比べ厳しく、有料会員にならざるを得ないという場面が生じやすいのも特徴です。

収益化は、OPENREC.tv内では「エール」と呼ばれる投げ銭の他、広告収入が主になります。収益化の条件として、「オープンレッククリエイターズプログラム」に参加する必要があります。こちらに参加するためには有料会員である必要があるとともに、審査が必要となるため、収益化までのハードルは高いと言えるでしょう。

将来ゲーム実況を仕事にしたいなら専門知識・スキルを身に付けよう

ゲーム実況者として活躍していきたいなら、ゲームや実況者としてのスキルをさらに高めていくことを考えてみてはどうでしょう?ゲーム実況は年々人気が高まっているコンテンツなので、それだけライバルが多く、そのなかで活躍するためにはスキルやコツが必要となります。だからこそ、独学の知識でゲーム実況を行うより、専門学校で効率的に知識を身につけることを考えてみてはいかがでしょうか。

人気配信者を目指そう

ゲーム実況は、ただゲームをプレイするのとは違って 、難しさややりがいがあるもの。どんなゲームでも実況はできるものですが、コツやポイントを抑えて、ゲームの人気配信者を目指していきませんか?

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