『BanG Dream!(バンドリ!)』などの有名作を連発! ブシロード取締役 木谷高明さんが語る、ヒット作の作り方とは?

東京校
ゲーム学部
eスポーツ学部

こんにちは!バンタンゲームアカデミーです(^O^)

先日開催されたのは、ブシロード取締役 木谷高明さんの特別講演会!

 

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木谷さんといえば『BanG Dream!(バンドリ!)』の制作総指揮など、名だたる作品のプロデューサーとしても有名ですよね。

いったいどんなお話が飛び出すのか…講演会の模様をレポートします!

 

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—声優×ガールズバンド

「「バンドリ!」は”キャラクターとリアルライブがミックスする次世代ガールズバンドプロジェクト”というキャッチフレーズでスタートしました。

思いついたのは2014年2月末です。声優の愛美さんのライブを見に行ったブシロード社員が”愛美さんにガールズバンドをやってもらいたい”と話してきて。

当時は声優さんが楽器をやるというのがとても珍しくて会場がどよめいたそうなんです。それで声優さんのガールズバンドを実現させることになりました。

僕は音楽コンテンツの可能性を非常に感じていたのもあり、翌月には楽器を弾ける声優探しを始めたんです。」

 

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楽器ができる女性の声優さん探しは大変だったそうですが、どうにか少しずつ集めることができ、Poppin'Partyとしてガールズバンド結成を実現させました。

 

「Poppin'Partyは先に声優さんが決まって後からキャラクターを寄せてデザインしています。世界観やストーリー設定は作家の中村航先生にお願いして作っていただきました。声優さんのバンドがウケたからアニメやゲーム化したと思われがちですが、最初からアニメやゲームとして展開するつもりでした!僕が関わっているコンテンツは全てそうです。最初からお金もかなりかけるつもりでやっています。ダメだったら死ぬ覚悟です!」

 

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飄々とトークを進める木谷さんですが、内に秘めた熱さが大プロジェクトの推進力となっていることが伝わります。

 

「中には声優さんの負担を心配する声もありましたが、普段の音合わせ以外にライブは年間で何本もやります。ライブが最良の練習でもあるからです。

バンドリ!に関わっている声優さんたちも向上心があって、忙しい中でももっとライブをやらせてください!と言ってくれる方も多いですね。」

 

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毎日コツコツやるからこそクオリティが高められる、と木谷さん。

学生たちのスキルアップにも同じことが言えますね★

 

—ニュースはあるものではなく作り出すもの

大人気コンテンツに成長したバンドリ!プロジェクト。

ユーザー満足度が非常に高く、現在もファンが増え続けています。

 

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「マメに情報をアップしたり、キャンペーンもたくさんやっていることが大きいかもしれません。常にお客さんに遊びに来てもらえるよう意識しています。」

 

そのおかげで、無名の状態から始めて最近ではリリース楽曲がオリコン上位にランクインするほどに。

 

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「6枚同時リリースをやったときもかなり賭けの要素が大きかったです。結果全てランクインしまして…だからニュースになるのかなと思います。

ニュースはあるものではなく作り出すものです。みなさんもこれからゲーム作りをやっていくなかで、話題作りは意識されるといいと思います。

よくある例えですが、犬が人間を噛んでもニュースになりませんが、人間が犬を噛んだらニュースになりますよね(笑)。

逆にするだけで全然違うんです。ちょっとひねるだけで話題作りができるんですよ。」

 

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—現代のヒット作の作り方とは?

「いま世の中は、少し前に比べて保守的になっているかなと思います。

世の中の情報量が増えすぎてしまって、そんな情報をいちいちまともに受けていられないので保守的になるのも仕方ないですね。

そんなときにどうコンテンツを作るかというと、流行りに乗ることです。

勝っているものはより勝つのが今の世の中の流れで、マイナーなものとメジャーなものの二極化が激しくなっていくでしょう。これからのコンテンツ作りは、昔からあるもので今はホコリをかぶっているけれどきれいに磨けば光るものを探すべきです。古くからの習慣や文化を磨いて再提示するのもいいですね。」

 

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—学生たちへのメッセージ

「学生のうちにはいろんな経験をしてください!近場でいいので、ぜひ海外には行ってほしいと思います。

あとはやったことがない人は少数派だろうけどアルバイト。学生のうちに社会のルールを知ってください。

また仕事を始めたら、やはりコミュニケーション力は求められます。それからできればリーダーシップもあるといいです。

会社の飲み会の二次会で進んで店探しができるような人は出世します。小さなことでも気が利く人は重宝されるので、恥ずかしがらずにやってください。

そういうところって実はみんな見ているものです。」

 

「いま人間の労働時間がどんどん短くなっていて、余暇の時間をどうするかというとエンタメを楽しむか、スポーツをしたり見たりする人が増えると思います。

エンタメとスポーツは現代での成長産業ではないでしょうか。そんなエンタメ業界で新しいものを、みなさんの力でどんどん生み出していってほしいと思います!」

 

 

具体的な経験談をお話いただき、学生たちも存分に刺激を受けた様子。

木谷さん、本日はお忙しい中ありがとうございました!

 

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