20.04.13 22.04.14 更新

Welcome to VANTAN!令和二年度バンタン入学式 スペシャルゲスト『りゅうちぇる』さんの祝辞をレポート!

東京校
大阪校
ゲーム学部
eスポーツ学部

令和二年度バンタン入学式には、新入生のお祝いとして、スペシャルゲストにお越しいただきました!

 

<りゅうちぇる様 祝辞>

「こんにちは、りゅうちぇるです!この度はバンタン各スクールへのご入学、誠におめでとうございます!新型コロナウィルスのため無観客でのライブ配信となり、皆さんに会えず本当に残念です。

今日は、僕なりのメッセージをお送りさせてもらえたらと思います。ふふっ♪僕の過去の経験をお話したいなと思います。」

 

「皆さんは好きな事を思いっきり追求する為に、夢を叶える為にバンタンに入学したと思います。なので、好きなことを仕事にしていくための3つの重要ポイントについて僕の考えを交えてお話します。

 

ひとつはセルフブランディング力。

 

小さい時から、僕は可愛いものが大好きでした。好きになるのは女の子ですが、遊ぶのはバービー人形とか可愛いもの。お母さんは戦隊ショーにも連れていってくれましたが、いざ決闘シーンが始まると怖い!と逃げてしまうような男の子でした。僕自身も幼いなりに、みんなとの違いを感じていました。バービー人形で遊んでいると、『お前、絶対男が好きなんだろ!』と言われました。僕は、『なんで好きな人まで決めつけられなきゃいけないんだ?』と思いました。

 

人は人を枠にはめたがります。自分は他の人と違うと感じ、自分をすごく責めていました。今でこそ、『りゅうちぇるってずっとハッピー!』と思われがちですが、学校では浮いていました。自分はすごくおかしいんだと、思わざるを得なかったんです。

 

中学校になると年上に目をつけられるようになります。自分らしくいることがワガママと思われてしまう。僕は、いじめられちゃうんじゃないか?と思い、自分を偽ることを選びました。ディズニーやラブストーリーが大好きでしたが、隠していました。カラオケでも、普段は聴かない曲を歌っていました。

 

いじめられたくなかったし、敵を増やしたくないし、孤独になりたくなかったから。でも偽っているうちに、どんどん孤独感が増しました。自分を偽った結果、つるむ友だちはできたけれど本当の友だちはできませんでした。結局そうしているのは自分自身で、中学生くらいまでは本当に自信がなかったです。自分を出せる人がとても羨ましかったし、本当の自分も、夢さえも分からなくなっていました。

 

高校受験の時、直感的に『今の友だちと一緒にいたら、未来が切り開けるのか?成長できるのかな?』と考えるようになりました。

自分の居場所はどこだろうと考えた時、中学校の時にムーブメントになっていた原宿を思い出しました。ショップ店員のツィートを見て、こんなに個性的な服で歩いても許される場所が日本にあるんだ!とすごく感動したんです。自分も自分らしく生きられるかもしれないと、地元の友だちが一人もいない高校に入学することを決めました。それまで隠れてやっていたメイクをして、入学式に行ったんです。新しい環境では『こういうキャラなんだね!』と愛してもらえるようになりました。

 

可愛いねと認めてくれる存在がいるだけで、地元の友だちからは『ヤバい』とか『キャラチェンしてるぞ』とか言われても『でも、原宿で流行ってるもーん』と言えるくらいになりました。親とか兄弟は『やりすぎでは?』と心配したけれど、中学校のときの自分に戻りたくないという想いの方が強かったです。そして、僕は少しずつ自己肯定感を高めていきました。偽っても何も生まれないし、それは自分自身のせいです。

 

セルフブランディング力って、自分の系統を定めるということだと思います。料理が好きな人、ファッションが好きな人は一杯います。ぜひ、どの系統が好きなのか、どのジャンルが好きなのかを定めてください。その為には、色々なことに挑戦して。海外に行ってみたり、自分を曲げずに表現して視野を広げて。そして、自分はこれができる!という特技を作って。

 

2.jpg

 

2つめは、専門的実践的スキルを身につけること。

僕の場合はメイクが大好きで雑誌で勉強していました。高校生の時からYouTubeが流行り出して海外の方のメイクを見るようになりました。毎日YouTubeで勉強して、最終的には、このブラシがいい!と細かいところまで分かるようになりました。メイクで人は変われるんだとその時に確信しました。

 

バンタンに入学できる皆さんは、とても羨ましいなって思います。バンタンで基礎を学んで、自分で研究して応用ができれば、より素晴らしいと思います。

 

先日、イベントにすごく可愛いメイクをしたコが来てくれたんです。『夢が見つからないの』って相談を受けたので『そんなにメイクが上手なら、メイクアップアーティストを目指したら?』って伝えたら、そのコは『考えてみたこともなかった!』とハッとしていました。好きなことを発信して、行動に移して、仕事として成功している方は一杯います。」

 

3.jpg

 

好きなことを仕事をするための3つめのポイント、最後はネットワーク作りです。

自分を出したら認めてもらえたのは高校生の時ですが、それにはひとつのコツがあります。中学を卒業して、なになに高校に入ります!っていうヤバいTwitterアカウントを作ったんです。周りからは『ちぇるちぇるランド』なんてほざいている!って言われたけれど、入学式で、僕ちょっとスターだったの(笑)!もしも、SNSが無かったら『なんだ、あいつ!』ってなっていたかもしれません。Twitterがいいクッションになっていたと思います。

 

事務所にも入っていない高校生で、フォロワーも1万人くらいでしたが、自分を発信することが自信に繋がりました。

バカにされても、心の中で『でも僕フォロワー1万人いるんだよねー』とバカにし返すこともできました。それにDMを通してぺこりんと出会うことになる古着屋さんにスカウトされたんです。ネットワークを上手に使って。SNSは仕事に繋がる時代です。毎日コーデをあげることでマメだという人間性も分かります。

いちばん重要なのは人とカブらないこと、自分を出すことです。」

 

4.jpg

 

最後に、皆さんにいちばん送りたいメッセージがあります!それは、自己肯定感を高めてあげること。大好きな夢に向かっていると屈辱もあると思います。でも、自分ならできる、自分なら可愛いと思える人は生き残る。だからこそ、そこで鼻を折られずに!骨を治しましょう(笑)!

よっこらしょって起き上がれる力は、自己肯定感です。自分を愛してあげて。努力するしか、ないんです。

 

あとね、ちょっとショッキングに聞こえるかもしれませんが『迷うくらいの夢なら辞めちゃえ!』って思います。

僕は、お金もコネも友だちも無いのに上京しました。でも、自分なら絶対できるって思っていました、絶対に頑張る!芸能人になる使命だ!と思っていました。他人の人生を見て勝手に悟ってしまっている人が多いと思うけれど、行動してみないと分かりません。

 

しっかり自分を肯定してあげて。僕も個性がある訳ではない。

特技がある訳でもないけれど、自己肯定感と運でこの位置にきたなと思っています。自分で大丈夫って思えることが運さえも作ってくれるんです。自己肯定感を作るのも自分自身です。

 

今は、自粛期間でお家の中で過ごす時間が多くてストレスもあると思います。でも、こんな時だからこそ誰かに負けないように自分のスキルを磨いていって。

新しい学生生活に向けて前向きに過ごして。伝えたいことが多すぎて、つい早口になっちゃいました。

改めまして、皆さんのキラキラした人生を心から願っております!」

 

5.jpg

 

6.jpg

シェアする