先日、バンタンゲームアカデミー大阪校で、合格者限定(クリエイティブゼロ)オンラインセミナーが開催されました!
講師は、ゲーム会社の社長を務める渡辺雅央さんです。
講師の渡辺さんは「私も学生時代、苦労しながらゲームクリエイターになりましたので、その時のことを振り返りながらお話しできればいいなと思っています」と初めに語ってくださいました。
<ゲーム紹介>
スライドで紹介された2つのゲームは、バンタンの生徒が制作したものです。
『トトのおもちゃ箱』は東京ゲームショーで展示。
『UNDEFEATED』は、バンタンゲームアカデミー大阪校のゲーム制作集団「G-Lab」が制作したもので、Twitterでも話題になりました。
どちらのゲームも、コンテンツ配信プラットフォーム「steam」から無料でダウンロードできます。
渡辺さんは2つのゲームに対して、「正直、学校にいるだけでこういったゲームが簡単に作れるとは言いません。それなりの勉強が必要です」とコメントをくださいました。
<どんなお仕事があるのか?>
・プロデューサー
・ディレクター
・プログラマー(エンジニア)
・グラフィックデザイナー(アーティスト)
・プランナー(ゲームデザイナー)
など。
「ゲームはチーム制作。自分が関わらないであろう職業のことも知っておくことは大事です」と渡辺さん。
<ゲームができるまで>
・企画立案:面白いものを思いつく
・プロトタイプ: 企画書にOKをもらう
・アルファバージョン:ゲームを大まかに作る
・ベータバージョン:ゲームをほぼ完成させる
・デバッグ :バグチェック
・マスター:完成
発売!!
渡辺さんはこの流れを説明し、「発売日は、ゲーム制作で嬉しい瞬間トップ3に入ります」と語ります。
とはいえ、喜んでばかりもいられないようです。「レビューに星5がつくと嬉しいですし、星1だとショックを受けます。でもね、誰かにとって楽しいものは、他の誰かにとって楽しくない可能性があるんですよ。クリエイターとしてモノを出す以上、両方の意見を受け止めて次の制作に備えることが大切です」と、渡辺さんはプロの作り手ならではのお話をしてくださいました。
<ゲームクリエイターになるには>
さらに「一緒に夢を目指せる友達を作る。これがゲームクリエイターになる確率を5倍、10倍にします。僕も(学生時代に)そういった友達がいたおかげでゲームクリエイターになれたなと思います」と渡辺さんは言います。
「友達ができたら、完成しなくてもいいのでチームでゲームを作りましょう。進歩を実感するたびにゲーム制作が面白くなっていきます」との具体的なアドバイスも。
「ゲームってぶっちゃけ、遊ぶより作る方が面白いです。僕もずっとゲームを作ってますけど、これを仕事だと思ったことはありません。自分の好きなこと、楽しいことをやっているだけ。それを周りが職業だと言っている。皆さんはその入り口にいて、かなわない夢ではない場所にいます」
<チャットで質疑応答>
最後は、生徒達からの質問に渡辺さんが答えます。
―― G-Labでどんなゲームを作っているんですか?
渡辺さん「学生向けコンテストへの提出が終わって、次はsteamで通用するようなゲームを作ろうと準備を始めているところです」
――プログラミング学習をする上でオススメの本などはありますか?
渡辺さん「Cの絵本という本。プログラムを覚える上で入りやすい本だと思います」
――「苦しんで覚えるC言語学習」という本を現在使っているのですが、それでも大丈夫なのでしょうか?
渡辺さん「君、いい本を選んだね(笑)僕もタイトルを見た時に気になって読んだんですよ。むちゃくちゃいい本です」
――ゲーム制作においてどんなピンチがありましたか。
渡辺さん「一番のピンチはね、作ってるゲームが面白くない時です(笑)」
あっという間に楽しい講義は終了。渡辺さんありがとうございました。
クリゼロは勉強する場であり、仲間を作る場でもあります。
素敵な仲間と一緒にゲームクリエイターを目指しましょう!