【東京校】薄井講師の特別授業レポート!知っているようで知らない、人気職種・ゲームプランナーのお仕事とは?

東京校
ゲーム学部
eスポーツ学部

こんにちは。バンタンゲームアカデミーです(^0^)!

 

「プランナーは『ゲームの企画をする人』と思っている人もいますが、それは違います」と、薄井講師。

今回は、ライター専攻の学生に向けた特別授業をレポート!人気職種「プランナー」についての理解を深めます。

 

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<薄井和也講師・プロフィール>

「22年前に、ゲームプランナーとして株式会社アトラスに入社しました。ここでの仕事は台詞書き。悪魔の台詞を、ひたすら書き続ける仕事を経験します」

5年勤めた後に、株式会社ナムコ(現・株式会社バンダイナムコホールディングス)にゲームデザイナーとして入社。

「ゲームデザイナーという肩書きでしたが、実質の仕事はプランナーでしたね」5年後に退職し、現在はフリーランスとしてご活躍されています。

 

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<そもそも。プランナーは何をする人?>

薄井講師「それでは、質問です。プランナーとは、何をする人でしょうか?」

「仕様を書く人?」「ゲームの制作進行を調整する人?」と、学生たちから意見があがりました。

すると、薄井講師はホワイトボードに

 

・デザイナー・プログラマー・サウンド

 

と書き「この職種以外の仕事は、プランナーの仕事。雑用も含めてすべてプランナーがすると考えてください。

また、企画はプランナーの専売特許ではありませんし、俺の肌感覚でいえば、企画が占めるのは、全体の仕事の1%くらいです」と、断言しました!

 

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<ゲーム作りは、いかにして始まる?>

薄井講師「では、ゲーム作りはどうやって始まるでしょうか」

学生「トレンドを分析して行うと思います」

学生「企画会議?」

薄井講師「どちらもあります。会議を経て、企画が決まったら、お金を出す偉い人たちに向けてプレゼンをしなくてはいけません。

つまり、書類作成能力と、プレゼン能力が高いことが求められます。

 

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晴れて企画が決まったら、どうする?

プレゼンは面白そうでも、この時点では誰もこのゲームをプレイしたことがありません」と対話形式で、学生たちに考えさせる薄井講師。

 

学生「試作品を作る!」

 

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薄井講師「そうだよね、決定権がある人たちも遊んでみないと分からない」

企画立案の後は、主要メンバーを集め、試作品を作ります

 

ちなみに、試作品には、すべての仕組みが入ったα版、ほぼ完成型のβ版、β版に磨きをかけたマスターアップ版と3段階があります。

薄井講師「6人から8人で作ることが多いです。試作品は、面白さをみる為だけでなく、そのゲームがビジネスとして成立するかを見極める判断材料でもあります」

 

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<では、具体的にプランナーが関わるお仕事とは?>

「ゲームは、ザックリと分けてプログラムとデータで出来ています。さっきも言ったように、プランナーは、サウンドやデザイナーがしないデータすべてを担当します。特に大変なのがレベルデザイン。日本では、プランナーの仕事です」

ちなみに、海外ではレベルデザイナーという専門職が確立されているそう!

 

「また、プランナーの仕事は、大まかに4つ。仕様を書くこと、進行、調整、運営。なかでも、仕様書作成と、データ作成のボリュームが多いです。仕様書を書くのも地道な作業ですが、データを書くのもまた地道な仕事です」

 

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<忘れてはいけない!お金のことについて>

「試作品を作り、本制作に入るとします。仮に、2年間で60人を使って作るとしましょう。一般的に、社員一人あたりに月100万円(社会保障費なども含めて)の人件費がかかっているとして……」

単純計算しても、24(ヶ月)×60(人)×100(万円)=144000(万円)に!!

「すごくない?プランナーは、10億円以上の予算を預かって仕事をするんだよ。魅力的だよね?頭おかしくないと、できないですね(笑)」と冗談まじりに話す薄井講師。あまりの金額に、学生たちも驚きの色を隠せません!

 

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<感動を導くクリエイターであれ>

「クリエイターにとって大切なのは、思った方向に、ユーザーの心を動かすこと。感動を与えるとは、心をジーンとさせるという意味だけではなく、喜怒哀楽といったさまざまな『感情』を動かすことだと思っています。

つまり、プランナーの仕事は、すべてをまとめあげて、ユーザーを大きな感動に導く仕事です」と、締めくくりました。

 

目からウロコの情報が満載。学生たちにとっては、ゲーム業界の実情を知れる大変良い機会となりました!

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