こんにちは!バンタンゲームアカデミーです(^O^)
先日ゲームアカデミー東京校には、”よーすぴぱぱ”こと、
スクウェア・エニックス 取締役兼執行役員の齊藤陽介さんがご来校!
「ゲームプロデューサーの仕事と役割」と題して、講演会が開催されました。
スペシャルゲストには、「GEMS COMPANY」インテリMCの城乃柚希ちゃんも登場!
今回の講演会はニコ生でも配信されたんですよ!!
では早速講演会の模様をレポしていきます★
–齊藤陽介氏プロフィール
「1993年にスクウェア・エニックスに入社し、グッズ部門でバトルえんぴつを作ったりしていました。
その後アシスタントプロデューサーを経て、『アストロノーカ』でプロデューサーデビューを果たしました。
今は肩書がついていますが、現場の仕事を続けさせてもらっています。
「GEMS COMPANY」のプロデューサーとしても活動中です。」
—ゲームプロデューサーの仕事と役割
「プロデューサーとして最初の大きな役割に、開発体制の構築・社内開発のチームビルドがあります。
どういう構成で社内のチームを作っていくか、予算やスケジュール、ゲームの内容を鑑みて取り組んでいます。
他には外注する場合の開発会社の選定や、業務配分を決めたりもします。」
「開発開始前では、ゲームの概要決定、社内関係部署との相談、予算書作成、スタッフ確保、各種契約締結などもプロデューサーの仕事となります。」
「続いて開発中の仕事ですが、スケジュール管理、予算管理、品質管理、社内外との交渉、ゲームが完成する前からのプロモーション施策立案、人員採用、
グッズや攻略本など二次著作物の管理があります。他にお茶出し…これはほんとネタではなくプロデューサーがやっています!
そしていちばん大変なことですが、日々起こる問題の解決が山ほどあります!!
なのでルーティンワークが苦手な人にこそ、ゲームプロデューサーになってほしいと思います!」
齊藤さんの詳しい解説に、ゲストの柚希ちゃんも興味津々な様子。
「こんなによーすぴさんがお仕事をしているとは!」とちょい辛口ツッコミ(笑)
さらにお話は続きます。
「プロデューサーの仕事の目標は、プロジェクトを成功させて利益を出すことです。
私の場合は会社に所属するプロデューサーなので、会社からお金を借りて活動している以上、
きちんと還元することが最大の目標です。ここにいる学生さんたちは面白いゲームを作ろうと思って日々勉強されていますが、
私達プロデューサーは利益を出すことが第一目標です。」
とてもわかりやすい解説に、参加の学生たちも前のめりで聞き入っています。
—ディレクターとプロデューサーの違い
「ディレクターとプロデューサーは何が違うのかについてですが、私は
ディレクター=面白い作品を作る責任者
プロデューサー=売れる商品を作る責任者
だと思っています。」
「ディレクターの仕事の役割は、どんな作品を作るかの明確なビジョンを持ち、チーム全体にビジョンを伝え、
出来たものがビジョン通りかどうかを常に判断し、最終的な作品に仕上げることに責任を持つ。
というわけでディレクターは面白い作品を作る責任者でなければならないと思います。
最初からゲームプロデューサーを目指す場合は…1つだけ言えることは、
一度ゲーム作りの現場で何かしらの結果を出してからでも遅くないということです。
まずは1つの職位をやりきってから、プロデューサーを目指してもらえるとベストかと思います!」
この後も『ニーア オートマタ』を例に、齊藤さんがどうプロデュースに取り組んだか、
前作となる『ニーア ゲシュタルト/レプリカント」とどう差異を出していったかについて詳しくお話してくださいました。
–学生たちへのメッセージ
「夢や希望を持って勉強している学生さんが多いと思いますが、現場では夢と希望だけでは済まないことも多くあります。
くじけることもあるかもしれません。
ですが、やりたいと思っているのにやれない人もいることを頭に置いて、自分に対して自信を持って続けてほしいです!
ゲームの仕事をやりたいと思っても難しい人がたくさんいる分、現場に入っても粘り強く頑張っていただけると嬉しいです!」
学生たちからは
「いつも遊んでいるゲームのプロデューサーさんのお話を聞けるとあって楽しみにしていました!
今日聞いたお話はとてもためになるものばかりで、ひたすらメモを取りました。」
「就活が始まった中で、やりたいことをもっと明確にしていきたいと思いました。
ドラゴンクエストのようなゲームも好きだし、「GEMS COMPANY」のようなものも好きなので、
自分がやりたい方向性を見極めたいと思います!」
などのコメントが。
ゲーム業界への熱意がさらに高まりましたね!
齊藤さん、現場に即した具体的なお話をたくさんしていただき、本日はありがとうございました!