23.05.25 23.06.21 更新

【東京校】サウンドクリエイター専攻2年生が「スタジオワンダーウォール」で、特別授業!現場で求められる編集スキルとは……?

東京校
ゲーム学部

バンタン ゲームアカデミーでは、プロフェッショナルの現場で実践的なプログラムを受けることができます。

業界で活躍する現役クリエイターから指導を受けることで、就職や独立に役立つスキルを身につけられます。

2023 5 月、サウンドクリエイター専攻2年生が訪れたのは、月島にあるスタジオワンダーウォール(http://www.s-wonderwall.jp/)さん。

1クライアントが専有で使える、MA・録音・映像編集スタジオです。引率は、梶野俊夫講師。1990年にカプコンに入社され『ロックマンX』シリーズの サウンドなどを手掛けた現役クリエイターです。

現在は、有限会社audio studio響 代表取締役社長を務めながら、スタジオワンダーウォールにも所属されています。

  • 審査会でも評価された、石井さん「「格闘ゲームの30CM(トレーラー)」のMA作品>

審査会でも評価された、石井さん「「格闘ゲームの30CM(トレーラー)」のMA作品を披露しました。

そもそも、MAとは?

マルチオーディオの略語で、映像に合わせて音をつけること!CM、ドラマ、映画など、幅広い作品で必要とされるお仕事です。

この作品には、キャラクターが登場したときのドンッという音、拳を振り上げる音、体をひねってキックをする際の衣擦れ音、「ふっ」「ハッ」といったキャラクターの息つぎ、「ノックアウト!」などさまざまな音がつけられています。コチラは、第4ターム(学期)、講師による「審査会」で、見事2位を受賞した優秀作品です!

今回は、このMA作品をテーマに、スタジオで編集を行っていきます。

  • スタジオワンダーウォール野呂さんによるフィードバックとは?>

「このムービーは、どこからとってきたの?」と梶野講師。

石井さん「YouTubeです。学内でのみに使います」

「そもそもですが、セッションデータとフレームデータが違います。何故なのか解明しましょう。間違ったフォーマットで納品しないように注意してください」とアドバイスするのは、株式会社スタジオワンダーウォール サウンドデザイナー野呂さん。「ちなみに、素材は、どこから持ってきていますか?

石井さん「Splice Soundsと、自分でサブスクしているライブラリーの素材です。本来のキャラクターの声ではないものを当てています」

トラック数をチェックし「結構、細かくつけていますね。ここまでできるんだ」と感心した様子の野呂さん。

「プラグイン*が無い状況では、どうしたらいいですか?」と、石井さん。

野呂さん「『このプラグインがないと、できない』という風にならないやり方で進めた方がいいですね。動作原理を理解してください」

ちなみに、プラグイン*とは……

DAW(作曲・音編集ソフト)上で立ち上げて、機能を拡張するソフトウェアのこと!

進路について聞かれ、ゲーム制作会社で、サウンドの実装や演出を経験し、将来はサウンドディレクターになりたい、と話す石井さん。

梶野講師「それなら、制作ソフトはPro Toolsを使うことが多いんじゃないかな。大手はPro Tools、小さい会社だとCubaseを使うことが多いと思います」

野呂さん「早速、自宅で作った作品を、ココで編集してみましょう!僕たちも、広告代理店などさまざまなお客さんが見つめる中で作業することも多いです」と、提案。

クラスメイト全員が見つめるなかで、低音を削るなど修正していきます。

野呂さん「ラーメン屋に置いてあるテレビ、壁のコーナーにボンとあってガヤガヤしたなかで小さなスピーカから聞こえる音。私がスタジオに入った頃TV-CMはこのような状況でもちゃんと聞こえる音を作るようにと教わりました。現在はPCやタブレットなど小さなスピーカーでの視聴や、イヤホン・ヘッドホンで聴く事も意識しましょう。視聴環境を想定して、低音を出すにはどうしたらいいか等コントロールしていくことが重要です」と、さまざまなパターンを想定して編集を行っていきます。

授業後に、メンバーを代表しインタビューを行いました!

――― どのようなアドバイスをいただきましたか?

石井雄大さん(以下、同)「そもそも、データの『規格』が合っていますか?という初歩的なところから指摘されました。スタジオごとに『規格』があるので、それに合わせて臨機応変に編集できるようになることが大事だと分かりました。野呂さんからは、特に低い音が、ゴワゴワして出ていると指摘されました。僕自身も低音が強いなと思っていたので、調整しました」

――― 編集スタジオに来るのは初めてですか?

「今回で3回目です。1年生のときは、機材の説明や足音や、音の収録方法を学びました。(参考https://www.vantan-game.com/blog/20220716/6663/

2回目は、MABGM作品にFBをいただきました。今日は、テクニカルな部分に踏み込んで教えてもらえたので、とても勉強になりました」

――― こうした特別授業に参加するメリットは?

「スタジオの雰囲気を知るだけでなく、現役プロフェッショナルが培ってきた技を教えていただきます。就職したときにも、めちゃくちゃ役立つと思います!」

在学中から、こうした実践を積めるのも、バンタン ゲームアカデミーで学ぶメリットですね!

 

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