【東京校】アニメーターはアクターであれ!佐藤英一監督 特別講演会レポート!

東京校
ゲーム学部
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こんにちは!バンタンゲームアカデミーです(^O^)

毎年多くの来場者で賑わうバンタンゲームアカデミー修了展。

そのコンテンツの1つとして「ノブナガ・ザ・フール」など数多くのアニメ作品を手がけられた佐藤英一監督の特別講演会を開催!

もともとアニメーターとしてキャリアをスタートさせた佐藤監督に、アニメ業界の魅力を語っていただきました!

 

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業界に入った頃は原画や動画を担当していたという佐藤監督ですが、お話を作りたいとの思いから演出の道に進みます。

演出で食べていければと思っていたところ、縁あって 20 代の終わりに初めて監督を任されることになったそうです!

 

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「テレビアニメの世界では、各話の指針を出す人が演出と呼ばれます。その演出を統括するのが監督です。

とはいえ監督は演出をまとめるだけではなく、制作に関わっている人全員とコミュニケーションを取らなければいけません。」

関係者とのコミュニケーションを密にして制作の舵取りをするのが監督なのですね。

 

-ではアニメーターの仕事とはどんなものなのでしょうか?

 

「絵コンテや演出からの指示を受けて絵を描く人と思われがちですが、それは違います。アニメーターはアクター(役者)です!

映画のキャスト陣に当たるのが、アニメではアニメーターなんです。

しかもアニメーター自身がカメラマン(撮影)を兼ねるので、自分が役者になって演技して、しかもそれを自分で撮っているようなイメージですね(笑)」

 

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-アニメーターとして必要な素質は?

 

「絵が上手いのは必要条件なのですが、それ以上に自分がアクターであるという意識を持ってほしいです。

絵に命を吹き込むのはアニメーターの仕事です。

なので、人、犬、猫、火とか水とか…描くもの全てを自分で演じて、しかも一人一役ではなくて何役も担当する。

その全てになりきらないと本当の意味ではアニメーターとは言えないと思っています。」

 

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ここからは、アニメーターの仕事を一つずつご紹介!

動画、動画チェック、作画監督、デザイン、撮影など、佐藤監督のアニメーター時代の思い出話も交えつつざっくばらんにお話が進んでいきます。

 

「動画マン時代は、手で描くことで動きの感覚を磨く練習の場になります。デジタル作業で進めることの多い今でも、

紙の動画はどのスタジオに行っても多少は経験する必要があると思います。」

佐藤監督が撮影してくださったリアルな現場の様子が映し出され、学生たちも興味津々!

 

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「先ほどアニメーターはアクターというお話をしましたが、

最近実は絵コンテに書いてあることをそのままトレースしてくるアニメーターが多くなり、アクターという意識が薄れつつあります。」

リアルタイムで起こっている現場の状況について包み隠さずお話してくださる佐藤監督。

そんな今だからこそ「アクターの意識を持つアニメーター」が尚更必要とされているのかもしれません!

 

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続いては参加者による質疑応答タイムです。

 

-佐藤監督の息抜きの仕方やコツは?

 

「僕自身はランニングやマラソンなど体を動かすことが息抜きの時間です。時間は自分で作るものという意識を持つことが、息抜きのコツかなぁ。」

 

-アニメーション業界で求められる人材とは?

 

「本物の個性を大切にできる人でしょうか。

自分の描いたものにダメ出しされて、クオリティという意味では個性が打ち砕かれることも正直たくさんあります。でもその中で残るもの、どうやっても出ちゃうものが本物の個性です。

否定されても腐らずに集団作業の中で前進できることが重要です。」

 

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-監督が思うアニメーション制作の魅力とは?

 

「ネット社会が発達してニコ生や YouTube など個人による発信が主流になっていますが、個人の領域を超えたものづくりができるのがアニメ制作の魅力だと思います。

多くの人達の力が結集して一つの作品になる…自分が頑張って描いたシーンがごっそりカットされて悔しい思いをすることもありますが、それも含めて集団作業なんです。

辛さも楽しみながら、みんなで一つのものを作る素晴らしさを体感しに来てほしいですね!」

 

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佐藤監督、本日はありがとうございました!!

 

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