こんにちは!
バンタンゲームアカデミー大阪校です(*´ω`*)
先日バンタンゲームアカデミー校舎にて、声優の宇和川恵美さんによる業界紹介のセミナーが開催されました。
宇和川さんは、声優を目指している学生ならば誰もが知っている[青二プロダクション]に所属。
これまでに『真・三國無双』や『シルシルミシル』など、ゲームやテレビでの吹き替えやナレーションで活躍し、現在も業界をリードし続けています。
今回のセミナーでは私たちスタッフが進行役となり、宇和川さんの仕事内容を教えてもらいました。
講座の最後では、学生がその場で配られたナレーション原稿を読み、講評もいただきましたよー!
Q.宇和川さんが声優を目指したのはいつですか?
A.幼稚園の時に選手宣誓をして、そこで人前で話す楽しさを知りました。高校では文化祭の野外ステージの進行をし、そこで将来MCがやりたいなと。MCは俳優がやってると聞いてそこにあった俳優募集のチラシを手に門を叩いたのが青二塾でした。
Q.声優志望ではなかったんですね。
A. 青二塾に入るまで演技の勉強はまったくしてなくて。学芸会もナレーターでしたし…。やってみたら解き放たれた感じでしょうか。「優れた声優は優れた俳優でもある」というのが青二塾のモットーでした。授業にもアフレコはなく、役者としての授業が多かったですね。
Q.実際に目指していたMCの仕事はあったのでしょうか?
A.MCは最近やるようになりましたね。仕事としてはボイスオーバーやナレーション、CMとかが多いです。ボイスオーバーと言うのは、報道やバラエティなどの外人の吹き替えで、呼吸や尺に合わせてしゃべるのですが、洋画とちがって感情を入れすぎると伝わりにくい場合もあったりします。
Q.ボイスオーバーのレッスンはあったのですか?
A.なかったです。ほぼ現場で覚える感じ。日常での練習は、テレビでテロップが出てきたら読んで練習してみるのもいいですね。
Q.どういったレッスンが多かったですか?
A.基本的にはアクセント、滑舌、発音、発声、感情表現、お芝居といった内容です。ひとりで話すのではなく相手がいるので、相手の反応もみてどう返すか、余裕や引き出しを身につけます。こういう、相手がいて話すという感覚は、ゲームの仕事が多い声優は経験が少ないと言われているそうなので、練習しておくと良いかも。
Q.発声・滑舌・発音はバンタンの授業でやりますが習得が難しいですよね。
A.発声は私も15年やっていてようやくかな。それくらいはかかるかも。プロの声優の友達と話していても、3年、5年、7年たって何かがわかるようになって、10年でようやくこれかなーと理解できる感じだと。ある瞬間にわかるものなので、気長に毎日続けましょう。
Q.ご自宅ではどのようなトレーニングを?
A.ひたすら声に出して文章を読んだりします。発声は大きな声ではなくて、正しい筋肉の使い方を意識しています。首の後ろ、輪状甲状筋という声帯をひっぱる筋肉を意識して。ここを使えるようにトレーニングします。
Q.声優に必要な資質とは?
A.魅力のある俳優は日常生活でも魅力的。同じくらいの実力の人が2人いれば魅力的な人と一緒に仕事したいですよね。実力ももちろんですが、人として魅力があるほうがいいと思います。例えば、空気を読む力。飲み会でも入り口側に座って「なにのみますか?」とか、会話も知識があればあるほど広げられますし。学校は勉強をする方法を教えてくれる場所なので、普段それを意識しつつ、その他にもいろんなことに興味を持って引き出しを増やしていくといいかも。なるのは簡単とは言いませんが、なり続けるのは難しいと思います。思い出を作りたいのか、生業にしたいのか。自分がどうしたいのか一度考えてみてください。
最後にその場で配ったナレーション原稿を学生に挑戦してもらい、宇和川さんに講評をいただきました!
ナレーションに挑戦してもらった後は、時間いっぱいまで個別の質問にお答えいただきました!
宇和川さん、ありがとうございました!!