22.03.08 22.04.14 更新

【東京校】株式会社コンフィデンス様特別講義。SNS別に発信方法を伝授!これからの時代を生きるゲームクリエイターの「SNS活用術」とは?

東京校
ゲーム学部
eスポーツ学部

ゲームアカデミーでは、業界のプロフェッショナルによる実践教育に力を入れています。

今回レポートするのは、株式会社コンフィデンス様による「SNS活用術」特別講義。

スピーカーとして、株式会社コンフィデンス HRソリューション事業本部 マーケティンググループ伊瀬 可奈子様をお迎えしました。

「もともとは、コスプレ業界で撮影スタジオや、イベントの運営を行っていました。転職し、ウェブ広告代理店では、マーケティングのお仕事をしていました。2019年にコンフィデンスに入社し、現在はSNS運用を始めとするWebマーケティング業務全般を担当しています」とご挨拶。

 

<株式会社コンフィデンスとは?>

「ゲームクリエイターを社員として雇用し、企業に派遣する会社です。従業員は現在720名。クリエイター派遣先は150社以上にのぼります。人材事業の他に、メディア事業としてプロモーション支援も行っています。グループ会社の『Dolphin』では、人気のRPGタイトルのリリースプロモーション、某ヒット映画のSNS代行などを手掛けています」

 

<授業の目的は?A.セルフブランディングのためSNS活用を身に着ける!>

「今の時代、新卒で入社した企業に、定年まで勤めるケースはほとんどありません。あるデータでは、20代の転職率は約3割と言われています。特にゲーム業界は、転職の頻度と回数が多く、常に自己アピールの力が求められます。フリーランスで働くとしても、自分自身を売り込む力を身に着けることが必要です。ぜひ、SNSを活用してください。自分自身のニーズ、価値を見出しやすくセルフブランディング力を極める練習にもなります」と力を込めます。

 

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<そもそも。What is SNS?>

「SNSとは、『Social Networking Service』の略です。スマホやPCを使ってユーザーが情報発信でき、ユーザー同士(不特定多数)が交流できるサービスです。例としては、Twitter、Instagram、TikTok、Facebook、Clubhouse、17Liveなどがあります。YouTubeやLINEはSNSという意識で使っていない人も多いと思いますが、SNSの一種。不特定多数の人と繋がれ、情報発信ができます。また、あるデータによると、『20代は平均して3時間以上もYouTubeを見ている』というデータもあり、可処分時間の大半をSNSに割いていることが分かります」

 

<What is セルフブランディング?>

「セルフブランディングとは、消費者に抱いてもらうイメージを作ることです。社会への影響力や知名度を高めることで、ファンを獲得したり、クリエイターとしての対価を得たりすることができます。また、セルフブランディングを実現させるためには、自分自身を冷静に自己分析し、他己分析してもらうことが大切です」

 

<SNSごとに傾向がある。利用用途の多様化>

 

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「ユーザーは目的によってSNSを使い分けています。このため、それぞれの特性を理解する必要があります。一つずつ特性を見ていきましょう。例えば

TikTok……ショート動画。音楽、ダンスを見たい人が多い

Instagram……写真でトレンドが生まれていく傾向

YouTube……人気チャンネルを目的に視聴する人が多い

Twitter……社会、時事ネタが多い

それぞれに特性があるので、それに合った投稿をしていくことが大切です」

主要SNSを、一つずつチェックしていきましょう。

 

<1.TikTokは……?>

「なんとなく流し見るユーザーが多いです。フォローした人を見るというよりもオススメされた動画を見る人が多いです。YouTubeに比べると投稿ハードルは低いですが、収入を得るのは難しいです。皆さんのようなクリエイターが利用するなら……自分のデザインした作品を多くの人に見てもらう、知ってもらうのに適しています。イラスト投稿や、 静止画を並べて漫画調にしたり、アニメーションを投稿したりするのにオススメ。投稿されるときはスマホ縦画面を意識したものが多いです。また、LIVE配信を活用して、ライブドローイングを披露するのにも向いていると思います」

 

<2.Twitterは……?>

「今、話題になっていることを確認し、有益な情報を集めたいという目的で使用されることが多いです。リアルタイムな話題に強く、何か話題に上ったときの拡散力が強いです。発信することは手軽ですが、ここから直接お金が入るプラットフォームではないです。

オススメは、自分自身がどういうキャラクターなのかの発信すること、そして他クリエイターとの繋がり、交流への活用です。SNSの中でも、RT機能などがあり、クリエイター同士交流しやすいです。ぜひ他の方と繋がってください。他にも、デッサンのコツを教えたり、自分が関わる作品情報をアップしたりするのもオススメ。また、これと決めたらひとつのジャンルに特化して投稿することも大切です」

 

<3.Instagramは……?>

「画像、写真が中心のSNSです。ビジュアル的にお気に入りのものを探したい人が多く、投稿内容は、ファッション、美容、トレンドなどが多いです。

自分の作品を視覚的に訴求できますが、ゲームクリエイターとしての発信にいいかというと、個人的にはそこまで……という印象です。ただし、根強いファン、コアな潜在ファンがフォローしてくれる可能性は高いです。また、24時間で消える投稿『ストーリーズ』もありますし、ライブ配信では収益を得ることができます。

クリエイターの皆さんにオススメなのは、定期的に作品を投稿すること、LIVE配信を活用してフォロワーとの距離を縮めたり、意見を聞いてみたりすることです。また、ストーリーズに作品の制作過程をアップするのもいいでしょう。ファッションと絡められるとより良いと思います。海外のファンに向けて発信したい人にもオススメのSNSです」

 

<4.YouTubeは……?>

「投稿難易度が高いのがYouTubeです。『時間やお金をかけていい』と思えるコンテンツを視聴されている方が多く、収益が得やすいです。狙いとしては、ファンとの長期的関係を築いていくのにオススメ。投稿の仕方にも、様々なパターンがあると思います。例えば、制作風景を動画にする『ライブドローイング』。あとは教育系動画、ハウツー動画も人気です。オリジナル動画に自信があれば、アニメーションを投稿するのもオススメです」

 

<SNSまとめ>

「4つのSNSをまとめてみましょう。『セルフブランディングの熟練度』初心者向けなのがTikTok、中級者向けはTwitter、上級者向けがInstagram、そしてマスター級がYouTubeです。次に、『フォロワーとの関連性』という視点で見てみましょう。動画がバズっても、TikTokフォロワーは増えにくい傾向があります。TikTokだけで、セルフブランディングができるわけではありません。対して、Twitter、Instagram はフォロワーがつきやすいです。YouTubeは、フォロワーというよりも『ファン』を獲得しやすいSNSですね。これらの特性を理解したうえで、自分の最終目標を決めてSNSを運営するのがいいでしょう」

 

<アクションプラン>

具体的なアクションプランとしては、①使うSNSを決めて触る→②参考にするアカウントをフォローする→③自分の投稿する内容を決める→④発信、振り返り、検証を推奨。

「やみくもに投稿しても仕方がありません。自分として目指すべきところはこれ、という目標のアカウントを見つけてください。そして、その人の投稿を分析して。例えば毎日20時に投稿している、など、ただ楽しむのではなく分析してください。そのうえで、どういう人に自分の自分の投稿を見てほしいのか考え、自分の発信する内容を決めて。最初にやったことが一発で上手くいくことはまずありません。ぜひ、仮説を立てて、発信の振り返りを行ってください」と、戦略的にSNSアカウントを運用する重要性を説きます。

 

<株式会社コンフィデンス的、オススメの利用法は?>

「SNSにもっと本気で取り組みたい人は、複数のSNSを掛け合わせて使ってみて。SNSによってもユーザーが異なるので、相乗効果が期待できます。また、自分のオフィシャルサイトとSNSを組み合わせて使うのもオススメです。ウェブ上に自分をアピールできる場所を複数作ると、誰かが評価してくれる可能性が上がります。より戦略的に利用するなら、SNSのターゲットを明確にしましょう。目的、目標を設定してください。

そのターゲットにいいと思ってもらえる企画とは何でしょうか?競合するクリエイターの分析も行います。競合のいいところ、悪いところはどんな点でしょう?本気でSNSを利用したいなら、一度考えてみると良いですよ」

 

<SNS運用の際に注意したいリスク>

活用するメリットがある一方で、SNS運用にはリスクも伴います。気を付けたいポイントとしては……

「まず①権利問題に注意してください。他人の作品やアイデアを利用して大きなトラブルに繋がるケースもあります。基本的に、発信するコンテンツは自分で作成しましょう。また、②炎上やトラブルに巻き込まれる可能性があります。自分のどの投稿にも炎上する可能性がある、と考えてください。企業が運用するアカウントでは、数人のチェックを行ってから公開されます。それくらい細心の注意が必要なものだと考えて。最後は、③表現、コンプライアンスに気をつけてください。各SNSに投稿ルール、レギュレーションが設けられています。しっかりと確認して、防ぎうるトラブルを避けるようにしてください」

 

<本日の授業まとめ>

「在校中からクリエイターとして活動されるメンバーも多いはず。

お仕事を始めるにあたり、セルフブランディングという目的でSNSを使うことを強くオススメします。自分に無理のない範囲で、ぜひ定期的に投稿していってください」とエールを送りました。

 

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これまで、メンバーの多くが“なんとなく”活用していたかもしれない「SNS」。

ポートフォリオ公開や、意見を示す場として戦略的に運営していくと、クリエイターとしての価値を高めることができるんですね。

株式会社コンフィデンス様、実践的な授業をありがとうございました!

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